LGBQを聖書から考えるー釈義と解釈がすれ違うときー

聖書の中には、女性に長髪やかぶり物の着用を強いる言葉がありますが、それを現代の日本で逐語的に強要させるべきだと理解するキリスト者は少ないでしょう。現代日本と異なる時代、文化、言語の中で記された聖書の言葉を厳密に理解(釈義)さえすれば、現代日本人のとるべき行動が規定されるわけではありません。聖書全体から把握する神観に従って、時代錯誤に陥らないように適用(解釈)しなければなりません。

さらには、聖書の時代には概念化されていなかった現代の諸学問の知見も被造世界の産物として、歴代の聖徒の歩みとかけ離れた歩みにならないよう注意しつつ、適用しなければなりません。

LGBTQ+の課題に取り組む時、保守的なナッシュビル声明であっても、「性指向」「性自認」といった聖書には記されていない、現代の臨床心理学の概念を取り入れて人間理解の把握に努め、神観と照らし合わせながら、聖書の釈義にとどまらず、適用・解釈へと漕ぎ出しています。

聖書解釈について執筆された藤本満氏と南野浩則氏が「聖書が書かれた時代に意味したことを、いかにして現代の意味へと繋いでいけるのか」という難しい課題について対談します。藤本氏は「性指向・性自認」という臨床心理学の視点から、南野氏は「少数派の解放」という社会学の視点から語ってきただき、参加者による自由な意見交換を行います。今、「聖書信仰」にゆらぎがあるとすればその中心は「釈義」というよりは「解釈」なのでしょう。学問として体系立っていないこの分野、大変貴重な対談と意見交換の場になるに違いありません。ぜひご参集ください。

時:   2023年4月21日(金)21:00-23:00
場所:  オンライン会議(Zoom) https://us02web.zoom.us/j/81973983922
参加費: 無料(自由献金あり)
主催:  ドリームパーティー

*注 当日は直接Zoomへご入室ください。申込みは必要ありません。